WEEKLY COLUMN
ステーショナリーグッズ編 #02
時と共に味わいを増す姿に魅了されて

長く使い続けることで現れる味わいや風格。私たちは愛用のジーンズやレザージャケットを通して、経年変化の魅力をよく理解しています。

もちろんそれは服だけに限らず、家具から日用品にいたるまで、あらゆるものが対象です。使い込むほどに愛着が増し、気付けば何年も共に過ごしてきた…そんな“相棒”があなたの隣にもいることでしょう。

今回ご紹介するのは、あなたの良き相棒になる可能性を秘めた真鍮製のステーショナリーです。
真鍮は、銅と亜鉛の合金で、配合率の違いにより、色や重さ、硬さが違います。そしてこの金属が愛される理由のひとつが、ほかでもない、経年変化なのです。

オブジェのような佇まいの真鍮製ブックマーク

TOOL THE BOOKWORM HAND 各2,860円
トム・ディクソン(トム・ディクソンショップ tel:03-5778-3282)
公式HP https://www.tomdixon.tokyo/

ひとつめにご紹介するのは真鍮製のブックマーク、いわゆる栞(しおり)です。
ヨーロッパを代表するプロダクトデザイナーであるトム・ディクソン氏が、自身の名を冠して2002年にスタートさせたブランド『トム・ディクソン』からピックアップしたものです。

トム・ディクソン氏は、デビュー以降、まるでオブジェのような独創性溢れる照明や椅子ばかりを手掛け、人々を虜にしているデザイナーです。
そんな彼のクリエーションを身近に感じられることで人気なのが、『トム・ディクソン』のステーショナリーシリーズです。幾何学的なデザインと武骨さ、そして機能美に優れる芸術的なアイテムが数多くラインナップされています。

ここでピックアップした栞も同様です。
真鍮の板にデジタルエッチング加工(特殊な溶液で腐食を行う加工)を加えた栞は、単に読みかけの本のページを記憶させておくだけのものではありません。精巧にかたどられたフラワーやフェザーは、本の中へ潜ませておくにはもったいない造形美を湛えてます。
デザインのバリエーションも豊富なため、コレクションとして集めるのも素敵です。

ただそこに佇んでいるだけで…

文具トレイ用革シート・大[D63.5×W187.5×H2㎜] 1,089円
中[D63.5×W117.5×H2㎜] 671円
小[D46.5×W63.5×H2㎜] 341円
文具トレイ・大[D87×W210×H13㎜] 4,664円
中[D87×W140×H13㎜] 3,663円
小[D70×W87×H13㎜] 2,915
フタガミ tel:0766-23-8531
公式HP http://www.futagami-imono.co.jp/

富山県高岡市にある真鍮の鋳物メーカー、二上は、1897年創業の老舗。そして、長年培ってきた鋳造技術と真鍮の深い知識を活かし立ち上げられたライフスタイルブランドが『フタガミ』です。

素材特有の柔らかな風合いや優雅な光沢。真鍮は使えば使うほど表面が酸化し、独特の味わいが出て、 人と場所に馴染んでいく素材です。『フタガミ』には、愛着の沸く真鍮の魅力を私たちに存分に伝えてくれるアイテムが豊富に揃っています。
そんな真鍮のプロフェショナルから、ブランドの中でも「大」が付くほど人気のアイテムである文具トレイと、そこに組み合わせる専用レザーアイテムをご紹介します。

真鍮製トレイは他の製品同様に、メッキや塗装をしない“無垢の真鍮”で作られたものです。またこちらは砂型鋳物で作られているため砂型の「鋳肌」がしっかりと出ており、真鍮鋳肌独特の砂目、色合い、擦れ具合など、素材そのものの味わいを楽しむことができます。

そして、もうひとつ。文具トレイに組み合わせて使えるように作られた専用レザーシートです。こちらは、あえてほとんど表面加工を施さずに仕上げた2㎜厚のヌメ革。柔らかさとクッション製も備えているため、小傷や取り扱いが気になる繊細な万年筆や眼鏡を置いても安心です。そして、言わずもがなレザーが持っている経年変化の魅力は真鍮のそれとともに、このステーショナリーをより魅力的に演出してくれます。

モノを大切に長く使う。改めてその意義が問われている今、長い時間をかけて同じ時を歩んでいけるこんなステーショナリーこそ、まさに格好のアイテムと言えるかもしれません。
『トム・ディクソン』と『フタガミ』の真鍮製ステーショナリー。どちらもモノを愛でる素晴らしさを私たちに教えてくれる名品と呼べるのではないでしょうか。