SUMMER WARDROBE ESSENTIALS #02
夏の必須のワードローブ

夏に着たい開襟シャツ、大人はこう選ぶ 
ダークマドラスという妙案。
立夏。あおあおとした緑、爽やかな風、気持ちいい五月晴れの季節。
もうすぐ待ちわびた夏がやってくる。

だからこそ、来るべき夏に備えた「衣替え」の準備をしておきたい。
どうせなら僕らの開放的な気分にしっかりと応えてくれて、高温多湿な夏の暑さも見据えた、そんな服を手に入れたいもの。

ここでは「SUMMER WARDROBE ESSENTIALS ~夏の必須ワードローブ~」と題して、今季クリケットからリリースされる新作の中から、厳選したアイテムをご紹介。

第2回目は、マドラスチェックのシャツ。
この季節の風物詩ともいえるお馴染みの柄は、ダークトーンを選ぶとぐっと大人らしく見せることができる。
冬には冬の、夏には夏の素材や柄を纏ってファッションを楽しむ。
食材と同じように、服にも季節=旬というものがある。

今はちょうど5月の中旬であるから、野菜であればたけのこが、魚介であればアサリが旬である。
そんな具合に服にも旬というものがあって、それを楽しむことこそ粋というのが、古今東西、洒落者の常識だ。


では、来るべき夏の服としてその象徴的なものは何か。
そのひとつが、「マドラスチェック」である。

そしてもうひとつ、「開襟=オープンカラー」という襟型のシャツにも夏の風情が漂っている。
つまり、クリケットからリリースされたこちらのマドラスチェック柄の開襟シャツは、夏を謳歌するには打ってつけの服と言うことができる。
まずは、マドラスチェックの出自について明らかにしておこう。
服飾用語辞典を引くと、「インドのマドラス地方を原産地とする平織綿布で、多色使いの不規則な大格子柄」とある。
マドラスは上質な綿で作られた軽量なファブリックで、先染めと織りによって表現された鮮やかな格子柄を特徴とするものだ。

そして、その名は1996年に改名されたインドの都市、現在のチェンナイに由来。
かつて空調のない時代に、マドラスは暑い夏に耐え得る通気性の高い性質が高く評価され、19世紀を通じて彼の地で大いに人気を博した。
そして20世紀初頭には、大西洋の熱帯地域における定番のワードローブとなった。


そんなマドラスを世界的に広めたのがアメリカの人々だ。
1920年当時、富裕層の間では西インド諸島とも呼ばれるカリブ海への旅行がステータスシンボルとされていた。
楽しい旅行から戻った人々は、エキゾチックな休暇の土産として、美しいマドラスチェックのシャツを持ち帰ったという。

そこに目をつけたのが、1950~60年代に空前のアイビーブームを牽引したアメリカの老舗ブランドというわけだ。
当時の流行をよく知ることができる名著『絵本アイビーボーイ図鑑』にも夏の定番ワードローブとして紹介されており、男性はジャケットやシャツ、ショーツでマドラスチェックを取り入れるのがお約束だった。

このブームには我が国も多分に影響を受けており、80年代にはプレッピー、90年代には渋カジにも登場して不動の人気を誇る存在となった。
マドラスチェック=夏の服という図式は、こうして定着していったのだ。


では、開襟=オープンカラーというデザインに、夏を感じるのはなぜか。
それはこの襟型のシャツが、戦前の日本で盛夏用のビジネスウェアとして提唱されたことに端を発している。
また広義にはアロハシャツなどもここに含まれることも、その理由としては十分であろう。

今回ご紹介するクリケットのシャツは夏の大定番ファブリックとデザインを採用したものだ。
これを大人の男性に向けて大推薦する理由は、実はまた別のところにある。
それはこれまで「鮮やかな」「爽やかな」と形容してきたマドラスチェックの説明と大きく異なる、その落ち着いた印象の見た目である。
写真のとおり、右からネイビー、ブラウン、パープルを基調とした格子柄なのだ。
マドラスチェックといえば、発色の良い鮮やかな色調のものが主流だ。
もちろん、太陽の下で映えるという点でもそれが夏らしく素晴らしいのであるが、そのまま着るとどこか浮ついた印象を与えてしまうのも事実。

バカンスで着るのならそれもいいのだが、街で着るには少々押し出しが強い。
その点、クリケットのそれはダークトーン。
写真のモデルはネイビーベースの格子柄で、これが実に大人らしく落ち着いた印象を与えてくれるのだ。


そして、もうひとつ特筆すべきなのが素材だ。
本来はコットン100%のものが多いなか、こちらはコットンにリネンを混紡している。
リネンといえば、その通気性やさらりとしたドライな肌触りが魅力だ。

高温多湿な日本の夏に備えて、着心地の良さにも改良が加えられているのだ。
だからこそ、このうえなく快適。
それでいて大人らしさを演出してくれるというのだから、週末に手に取らない理由はないというわけだ。

クリケットから登場した、大人のための「ダークマドラス」をぜひお見知り置きいただきたい。
見た目も着心地も、大人が満足できるダークマドラスのシャツ。
これを夏らしく楽しむなら、ホワイトのクリース入りスラックスというのがエレガントだ。

足元のサンダルは高級感のあるレザー仕様のものを選んでおくと、休日らしいリラックス感も漂いパーフェクト。
おまけに今どきのボックスシルエットで、襟も詰まっているから 開襟シャツといえど程良い緊張感も備えている。
これならパートナーとカフェやレストランにお出かけするときも、写真のとおり、十分様になるのだ。


夏の開放感を存分に味わうための定番マドラスチェックを、大人仕様にリファインしたクリケットのダークマドラス。
ラインナップは、ネイビー、ブラウン、パープルを基調とした全3種。
日常を特別な時間に変える新しい夏の風物詩として、ぜひワードローブに加えていただきたい。