SUMMER WARDROBE ESSENTIALS #04
夏の必須のワードローブ

「父の日」に贈る、小粋なメッセージ 
涼を取る、とびきりセンス良く。
二十四節気でいえば、芒種から夏至へ。
暑さが日に日に増してくる頃だ。

そして梅雨が明ければ、本格的な夏である。
だからこそ、来るべき夏に備えた準備をしておきたい。

どうせなら僕らの開放的な気分にしっかりと応えてくれて、高温多湿な夏の暑さも見据えた、そんな服や小物を手に入れたいもの。

ここでは「SUMMER WARDROBE ESSENTIALS ~夏の必須ワードローブ~」と題して、今季クリケットからリリースされる新作の中から、厳選したアイテムをご紹介。

第4回目は、小粋な夏小物である扇子だ。
ラインナップは美しく多彩なペイズリー柄。

しかも、クリケットのそれは京都の歴史ある扇子メーカーと優れたプリント技術を誇るイタリアのファクトリーとの3社で共同開発した、大人が持つべき間違いのない逸品だ。

そういえば、6月の第3日曜日は父の日だ。
大切な人に、こんな小粋なギフトをおねだりするというのもいい。
夏の風が熱を運んでくる季節。
街を歩くといつの間にか汗ばんでいる。
そんなときにハンカチを持っていない、なんてのは問題外だとしても、だがそれでも暑い。

手持ちの書類やクリアファイルがあれば、ついパタパタと扇ぎたくもなる。
とはいえ、たとえ仕事中であっても週末であっても、それではいい年の大人がみっともないだろう。
お世辞にも素敵な姿とは言い難い。

そんなときに、懐やバッグに忍ばせておくと重宝するのが扇子である。
プライベートであればうちわも選択肢に上がるかもしれないが、大人らしさやスマートさという観点で見れば、やはり扇子に軍配があがる。
そして何より、ここでご紹介するクリケットの扇子が、伝統的なつくりでありながらも巷のそれとは一線を画す、現代的な佇まいで実にセンスが良いのだ。
暑い夏を心地良く過ごしたい。

扇子はそんな日本人の知恵が宿る伝統工芸品のひとつだ。
そして江戸時代から庶民の間で親しまれてきた「打ち水」同様に、涼を取るための手段として古くから日本に伝わるものでもある。

また本来の美しい絵図は高い芸術性も持ち併せながら、扇子を開く優美な仕草は、その場の雰囲気を趣のあるものにしてくれる。
つまり扇子は、華やかさと奥ゆかしさという日本の“粋”な伝統文化を凝縮した実用的な道具なのだ。


とはいえ、いかにもオーセンティックな和柄というのは一考の余地がある。
なぜなら、僕らのデイリーウェアとの相性を鑑みると扇子だけテイストがかけ離れてしまい、いかに実用的な道具であろうとアンバランスに映ってしまうからだ。

そこで大推薦したいのが、クリケットからリリースされた扇子である。
由緒ある日本の伝統とイタリアのモダンな感性を融合したハイブリッドなデザインが抜群にセンス良く、目の肥えた大人の期待にしっかりと応えてくれる。
「扇骨(せんこつ)」と呼ばれるベースの骨組みを手掛けるのは、京都で1968年に創業した老舗扇子メーカーの舞扇堂。
扇子の原型が誕生したのは江戸時代。
だが、その起源は平安時代まで遡る。
言わずもがな、発祥の地は京都だ。

そして舞扇堂の扇子づくりは、最初から最後までの製作工程をひとりで行う江戸扇子と違い、分業制で製作を行う京扇子の伝統を受け継いでいる。

そして、布や紙を貼り付ける「扇面(おうぎめん)」にはペイズリー柄のコットンを採用する。
美しく表情豊かなこの生地は、世界屈指のプリント技術を誇るイタリアのファクトリー、G.BINDA社によるものだ。

イタリア北部のコモ地方で1945年に創業した老舗で、見事なプリント技術は「抜染(ばっせん)」と呼ばれるもの。
色を抜き、そこにもう一度色を入れていくことで独特の鮮やかな色が出るというものだ。
この素晴らしい地紙もとい“地布”を、扇面に丁寧に両貼りすることで製作されているのだ。

そして、この日伊を代表する老舗同士を引き合わせたのが、クリケットというわけだ。
このように新作の扇子は、大人が携帯する小物としては申し分のないクオリティ。
これが大推薦する理由なのだ。
夏はどうしたって軽装になる。
それゆえ、シンプル&ベーシックを信条とする僕らにとっては、どこかもの足りなさを感じる日もある。

だが、舞扇堂とG.BINDA社、そしてクリケットがコラボレーションしたこの扇子はそこに抜群のアクセサリー効果を発揮してくれる。
写真のとおり、華やかなペイズリー柄がとてもよく映えるのだ。

そして、懐やバッグから取り出して扇子を開きゆっくりと扇ぐ姿はとても様になる。
華やかさと奥ゆかしさを併せ持ち、それを使う仕草がまた優雅。

日本の由緒ある伝統工芸品を日常にセンス良く取り入れる。
まさに、大人の嗜みであろう。
こんな素敵な扇子であれば、贈る側も贈られた側も実に小粋だと思うのだ。


そして、最後にもうひとつ。
それでも暑い夏が心配という向きには、扇子と併せてタオルハンカチの贈り物も提案しておく。

とても軽く柔らかな肌触りで、両面をパイル地とするだけあって地吸水性にも優れたコンパクトな逸品。
四国愛媛県北部にあるタオル産地として知られる、今治タオルブランドの認定商品で、ぜひおすすめだ。