働き方のニューノーマルを考える

THE NEW WORK STYLE

自由自在、
新しいオフィスのかたち。

 ライフスタイルの多様化やテレワークの浸透に伴い、私たちの働き方は大きく変わろうとしています。自宅と会社を行き来していたこれまでから、自宅、あるいは近隣のカフェなど時間や場所に縛られず働くスタイルへと急速にシフト。なかには、休暇と同時に仕事を楽しむことを目的としたワーケーションという働き方を実践する人も少なくありません。
 そんな働き方のニューノーマルをさらに後押ししているのが、シェアオフィスやサテライトオフィス、コワーキングスペースといった多彩なワーキングスペースの増加でしょう。最近では、休日の趣味として盛り上がりを見せているアウトドアの各種施設でも、ワーケーション設備やプランを充実させるというのが、新しい常識になりつつあります。
 今回はそんな数ある選択肢の中でも、とりわけ話題を集め、利用者からの評判も上々の5つのワークプレイスを紹介します。

# CASE STUDY 01

風光明媚な離島で
働く!

@Island and office 八丈島

大自然に囲まれた離島で働く。その非日常感は様々なアイデアやイノベーションを生む足掛かりとなるかもしれません。

羽田空港から55分のフライトで行き来できる東京の離島・八丈島。そこに今年、Island and officeが会員制の宿泊機能付きサテライトオフィスを開設しました。全面ガラス張りのリビングから目の当たりにできるのは、雄大な大自然と清々しいオーシャンビュー。ミーティングルームやPC備え付けの個室も完備され、落ち着いて仕事に向き合える環境も整っています。また、焚き火も楽しめるウッドデッキのテラスや、眼下に海を眺めながらビーチチェアでゆったりとした時間を過ごせる屋上もとびきり快適な時間を演出してくれます。空いた時間を利用し、八丈島の散策や温泉で羽根を伸ばすのもいいでしょう。ビジネスだけでなくプライベートでも楽しめそうな空間は、都心では得られないインスピレーションを我々に与えてくれそうです。

# CASE STUDY 02

オーシャンフロント
で働く!

@BIZcomfort片瀬江ノ島

臨機応変な働き方が求められる企業や個人に向けて、充実したオフィス環境を提案するBIZcomfort。同社が今年、新たなコワーキングスペース兼レンタルオフィスを片瀬江ノ島の海沿いにオープンしました。

小田急江ノ島線「片瀬江ノ島駅」から徒歩3分、海から徒歩1分という超好立地! 2階のコワーキングスペースの窓を開ければ目の前には美しい海が広がっています。カウンター付きのテラス、タープ・デスク・チェアの付いた屋上と、波の音や潮の香りに包まれて仕事ができる環境は、海を愛する方やマリンスポーツを趣味にしている方にとってはまさしく理想の場所。1階にはナポリピザ専門店も併設し、例えば早朝にサーフィンを楽しんだ後に仕事をして、小腹が空けばピザで腹ごなし、といった日常もイメージできます。ピザ屋の隣にはサーフショップもあり、初心者向けのスクールやボードレンタルも。オフィス会員向けの割引サービスも充実しています。

# CASE STUDY 03

静かな湖のほとり
で働く!

@タイニーガーデン蓼科

新宿から車で2時間半ほど。木々に囲まれた静かな蓼科湖のほとりに佇むのが自然と暮らし、遊びと仕事、地域と都市など、“つなぐ”をテーマとして誕生したTINY GARDEN 蓼科です。

全国にショップを展開するアパレル企業のアーバンリサーチが2019年にオープンしたこちらの施設では、キャンプ場にロッジ、キャビンなど宿泊施設が充実。温泉、カフェ、ショップなども併設する、心の洗濯には打ってつけの場所です。特筆すべきが“ワークステーション”という名の多目的スペース。コワーキングスペースや会議室として利用でき、個人での使用はもちろん企業の研修などにも活用されていてとても話題です。キャンプやカヌーといったアクティビティを楽しみながら合間にできた時間で仕事をする、まさにワーケーションには最適の場所です。映画監督の小津安二郎も晩年に仕事場として選んだというこの土地で、あなたらしい働き方を楽しみながら追求してみてください。

# CASE STUDY 04

現代アートに
囲まれて働く!

@FARO神楽坂

アートは感性を刺激し、アイデアを育みます。それは想像力が必須のビジネスにおいても同様で、アートに囲まれて働くことで得られるものはたくさんあるでしょう。そんな高感度な場所が、伝統と革新が融合する街、神楽坂にあります。

FARO神楽坂は、より良いビジネスを展開していくための環境が整ったシェアオフィスです。プライベートデスクのイスにはハーマンミラー社のセイルチェアを、オープンスペースにはヴィトラ社のフィジックスを使用するなど、インテリア選びにも快適を追求するためのこだわりが満載です。そしてラウンジなどの壁面には、ミカ・タジマ、ライアン・ガンダー、アレックス・ダッジといった、今をときめく現代アーティストの作品が展示されオフィス空間に華を添えています。ホワイトキューブ状の現代アートギャラリーも併設され、独自のキュレーションをもとに随時展覧会も開催。働きながら、洗練された“アート浴”で感性を磨いてみてください。

# CASE STUDY 05

東京の一等地で
楽しみながら働く!

@HarborS 表参道

東京メトロ「表参道駅」から徒歩3分の場所に、気鋭のエンジニア会社が作った上質感溢れるコワーキングスペースがあります。それが、HarborS 表参道。港区を拠点とする業種の事業をサポートするバーチャルオフィスや会議室なども兼備され、高速WiFiやデュアルディスプレイ、カフェラウンジと設備も充実。同施設はTRAVEL WORK AWARD2021のコワーキングスペース部門で金賞にも選ばれました。

さらに注目すべきは、青山の街並みを一望できるテラス席。漆黒の石と白いソファーでモダンに仕上げられた開放感たっぷりの場所は、雑誌やWEBなど各種メディア媒体の撮影などにも使われる抜群のロケーションを誇ります。大人数でのBBQを楽しめることも可能で、ミーティングや商談、セミナーはもちろん、食事を通した交流会や接待など、あらゆる用途を想定でき、エンジニアを始めとする様々な職種の方々に利用されています。

2022年4月開設予定。

隈研吾氏が考える
現代の
サテライトオフィス

日本を代表する世界的建築家、隈研吾氏がまた新たなプロジェクトを立ち上げ注目を集めています。同氏が提唱するのは、ワークスタイルの多様化に寄り添う“新たなオフィスの在り方”。その場所は、都内でもなければ全国の主要都市でもなく北海道・上川郡東川町です。

同地は、以前から国内五大家具産地にも数えられ、道内でも珍しく上下水道を布設していない水源豊かな土地でもあります。そして、都心部からの移住者も多く、町民8000人ほどのうち約半数を占めるのだとか。その場所に魅了されたのが、隈研吾氏です。今年に入り、都内にある自身のオフィスと連携したサテライトオフィスとしての利用を想定し、シェアオフィス施設の建設計画を発表。2022年4月のオープンを目指して現在、着々とその準備が進められています。周囲を豊富な緑が取り囲み、敷地内にはサテライトオフィス群のほか町の木材を利用した“KAGUの家”と呼ばれるギャラリー、さらには町と一体化した散策路もレイアウト。既存の古いレンガ倉庫も新たな機能を有し生まれ変わるといいます。

都市への集中から地方への分散へ。稀代の建築家が目指した新時代の働き方と、地方の可能性を目の当たりにできる場所に今後も注目です。

[お問い合わせ先]隈研吾建築都市設計事務所